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両国公会堂 取り壊しへ

 老朽化のため使用停止となっている両国公会堂(墨田区横網)を取り壊し、跡地に「刀剣博物館」(渋谷区代々木)を移設する提案が出されたことを、今月9日に墨田区が発表した。
 旧安田庭園内にある両国公会堂は、1926年に安田財閥の寄付金により建設された円形のドームが特徴的な建築物だ。現在は墨田区が管理し、2001年から老朽化により使用停止の状態が続いている。修復工事を施したうえでの再利用が検討され、08年と11年の2回、管理・運営にあたる民間事業者を募集したが、改装や耐震補強などに多額の費用がかかることから実現には至らなかった。
 今回、跡地利用の提案を出した公益財団法人日本美術刀剣保存協会は、第二次大戦後、駐留軍の没収で壊滅の危機にあった日本刀を保存、後世に継承する目的で1948年に設立された団体で、重要・特別重要刀剣の鑑定・指定や技術保存の研究会・講演会の開催などを事業としている。1968年に渋谷区代々木に建設された刀剣博物館は、刀剣、刀装具、甲冑(かっちゅう)、金工資料など約190点を所蔵し、古書や関連資料なども数多く有する。年間1万6000人を数える来場者のうち6割が外国人だという。
 墨田区によると、今後事業計画などの審査を経て同協会が正式な事業候補者に決定した場合は、2018年の開館を目標に計画を進める。