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両国、錦糸町駅リニューアル 観光客誘導にスカイツリー、大相撲活用

 墨田区のJR両国、錦糸町の両駅が、構内や周辺の改装工事により、地域の観光面での魅力をアピールする駅として姿を一変した。今回の改修事業は、両駅を管轄する東日本旅客鉄道株式会社千葉支社の手で行われた。駅舎の改修は修繕目的や建て替え時期になって行うことが多い中で、〝内装〟に関わるリニューアル工事は珍しいという。

錦糸町 墨田の伝統工芸18業種PR

 通勤・通学の乗降客が多い錦糸町駅では、昨年の東京スカイツリー開業により地下鉄半蔵門線の乗り換えに利用する観光客が急増した。一方で、駅構内に設けられていたスカイツリーや乗換駅の案内表示は、駅員手作りの掲示物などが使われ、観光地の駅としての体裁が十分整っているとは言えなかった。
 今回の工事では、スカイツリーがある北口に誘導する案内表示を構内の床や壁にはめ込んだ。さらに、墨田区の地場産業のPRとして、墨田区伝統工芸保存会の18業種を構内で紹介した。特にホームの柱を利用した案内板には、1柱ずつ異なる伝統工芸技術の説明が記されている。

両国 江戸のにぎわい願いその名も「広小路」

 一方、両国駅周辺は、墨田区を訪れた観光客の回遊先として、既存の観光資源の活用による活性化が期待されている地域。両駅をセットにして行われた改修事業だが、両国駅では駅周辺も含めて工事が施された。
 国技館や江戸東京博物館が隣接する同駅西口では、改札の内側には「大相撲」、外側には「江戸文化」をテーマに、土俵を模した装飾や古地図のはめ込まれた床などが登場した。人気が高いのは、改札内側にある横綱の手形コーナーで、第35代双葉山から第70代日馬富士まで36人分が並んでいる。
駅前の広場は、「両国駅広小路」として催事や臨時店舗の営業を可能にした。4月27日から始まる両国・回向院での善光寺の出開帳の期間中は、「被災地復興支援両国長屋ストリート」として物産展が開かれる。