top

上野でおもしろ噴水フェア

 一般社団法人日本水景協会が、「噴水の日」の8月21日、上野恩賜公園(台東区上野公園)竹の台噴水広場で、「おもしろ噴水フェア」を開催した。新技術や同協会の活動を紹介し、噴水に親しんでもらおうという内容で、見て触れて楽しめるユニークな噴水のほか、「水景フォトコンテスト」優秀作品や噴水ノズルの展示なども行われた。
 展示された噴水は、ボックス型の上部が噴き出し口になっていて、高さ4センチ程度の小さな噴水の集合で文字やマークを表現する「時計噴水」、パソコンから送った画像データで水のカーテンに文字や模様を浮かび上がらせる「デジタルジェット」など約10種類。中でも、樽(たる)にあいた20個の穴に順に剣を突き刺し、はずれに刺さるとファンファーレが鳴って水が噴き出す「噴水危機一髪」は子供たちに大人気。逃げながらも噴き出す水を浴びたい子は、大はしゃぎで何度も剣を刺していた。
 この日は、夕方からの雨を前に、日中は蒸し暑い炎天下となり、噴水によるミストや水しぶきで潤う会場には、暑さが増すごとに人が増えていった。荒川区南千住から9歳の娘と来ていた長谷川里佳さん(44)は、図書館や博物館に行くために同公園を訪れたが、「普段公園に来てもあまり噴水を意識することはなかった。この場所に来たのも初めて。おもしろいですね。子供が気に入って離れなくて」と笑顔で話していた。
 同協会は1978年に日本水景施設協会として発足。協会員は国内の噴水メーカーを中心に、ポンプ、照明、水処理メーカーなど現在17社。公園や商業施設などの噴水や滝、せせらぎ、鑑賞池など水景施設の設計・施工・管理・改修に関して調査やアドバイスなどを行い、水質の標準化など安全面にも力を入れている。
 高橋正博会長は、今回のイベントについて、「思ったより人も集まり、1回目としては十分な効果。水辺空間のもたらす開放感、清涼感、癒やしは、特に都市部にはいいと思います。今後どんな形になるかはわからないが、毎年開催できたら」と語っていた。