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三代豊国の業績を紹介

1409214070 都営バス「亀戸駅通り」停留所の正面にあるビルの壁面にこのほど、「五渡亭と白波五人男と五ノ橋通り」と題した大型の展示物が新設され、道行く人たちの関心を集めている。
この展示は、地元の「五ノ橋豊国通り商店会」が企画し、ビル所有者の許可を得て実施したもの。設置場所は、明治通りと京葉道路の交差点に面するみずほ銀行亀戸支店の隣接ビルで、JR亀戸駅(北口)からも近い。展示物は5枚からなり、1枚の大きさは縦2・3メートル、横2・5メートルほど。8月18日に同商店会関係者らが集まるなかお披露目された。
三代歌川豊国は別名「五渡亭」と呼ばれ、江戸後期の売れっ子浮世絵師であった。同区亀戸と大島を結ぶ現在の五ノ橋近くに生まれ、ここで精力的に創作活動をしたとされることから、この五ノ橋下には「豊国ギャラリー」「五渡亭園」が近年整備されたが、これらの歴史は地元の人を除くと「あまり知られていない」(佐野正明同商店会会長)。こうした史実と業績、作品の素晴らしさを広く知ってもらうことがこの展示の目的という。
一方、今回の展示では「弁天小僧」の名啖呵(たんか)で知られる歌舞伎の演目と豊国との関係についても紹介。作者の河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)は豊国と親交があり、豊国の描いた絵からこの演目の着想を得たという。また近年では、5人の盗賊によるリズミカルな名乗りの場面が、殺陣師の高橋一俊さんによって「戦隊もの」と呼ばれるテレビ番組シリーズの名乗りのシーンの原型になっていて、展示物にはその解説とシリーズ一作目の「秘密戦隊ゴレンジャー」の写真も入れ込んで、現代までつながる豊国の業績を紹介している。
なお、この展示は数年単位で長く継続していく予定という。