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マグロの解剖に子供も大人も興味津々

 100匹以上ものマグロが泳ぐ葛西臨海水族園で「マグロの解剖と解説」が20日と21日に開催され、各回1〇〇人前後の人が訪れて子供も大人も楽しんだ。
 会場には同園最大のマグロで今年3月に死んだ全長1メートル90、体重150キロのジャンボマグロが運ばれていたが、解剖に使ったのは10キロほどのクロマグロ。
 「マグロは泳ぎの達人で、体は泳ぐための機械。ウロコや浮き袋は退化し、水中を時速90キロメートルで泳ぐことができる」「脾臓(ひぞう)で大量の血液を作り、魚には珍しく体温を持っているので寒い海でも泳ぐこともでき、1000メートル近く潜ったりもする」とマグロの飼育担当の江川真一郎さんが解説しながら出刃包丁一本で、心臓、肝臓、脾臓などの内臓を次々に取り出すと、子供も大人も興味津々に見入った。えらの解剖では、普通の魚と違い、「えらぶたをパクパク動かさず、酸素は口から水と一緒に取り込んでえらでこすので、泳ぎを止めると窒息してしまう。生まれてからずっと泳ぎ続ける魚です」と解説。試験管に入ったマグロの卵も見ることができ、サケの卵などに比べると極端に微小で、メリケン粉の白い粉が浮遊しているようだった。
 最後にジャンボマグロを触ることができ、子供たちは「でかい!」と口々に驚きながらウロコの退化具合などを確かめていた。
 日本の食文化の一つであるクジラが捕鯨禁止になりマグロも標的になりつつある。子供たちへのマグロの科学的な解剖は、日本の食文化を守るうえで大事なことかもしれない。