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ビーチバレーで葛飾から世界へ

 ビーチバレーで世界へ――。ロシア・カザンで開かれる「ユニバーシアード競技大会」(7月6~17日)に、葛飾区金町在住のビーチバレー選手、佐藤洸祐(こうすけ)さん(23)が日本代表として出場する。隔年開催の同大会には前回も出場し17位だったが、今回は「メダルが目標。最低でも一ケタの9位」と気合十分だ。
 佐藤さんは両親が元バレーボールのクラブチーム選手で、幼い頃から「バレーは身近なスポーツでした」。葛飾区立金町小2年のときに地元の強豪チーム「東金町ビーバーズ」に一つ上の兄・大佑さん(現在V・プレミアリーグ「東京FC」所属)と入部。6年生で全国優勝を果たした。安田学園中(墨田区横網)では2年時に全国優勝。東洋高校(千代田区)2年時には都大会を制して全国大会〝春高バレー〟を経験。3年時には都選抜メンバーに選ばれ国体に出場し、サイドアタッカーとして3位入賞に貢献した。
 ビーチバレーを始めたきっかけは、進学した了徳寺大学で、東洋高校OBで同大職員の平野将弘さんと出会ったこと。ビーチバレー全日本監督の平野さんの勧めで「興味本位で」始めた。当初は「つまらなかった。難しく、うまくいかない歯がゆさがあった」が、転機は1年生の7月の若手代表選考を兼ねた合宿への参加。同世代の選手たちから刺激を受け、「負けたくないと思うようになり、真剣にボールを追いかけていたら面白くて。今は本当に大好きです」。
 ビーチバレーは、バレーボールとわずか縦横1メートルしか違わない8メートル四方のコートを2人で守り攻める「かなりハードなスポーツ」。現在は1つ上の先輩とペアを組むが「何しろ2人なのでコミュニケーションが大事」だ。
 大学生の全国大会「ビーチバレージャパンカレッジ」は3、4年生で連覇。4年時には「ビーチバレー大学世界選手権ブラジル大会」に出場(17位)を果たす。国際大学スポーツ連盟が主催するユニバーシアードには、3年生のとき中国大会に出場。同大会は大学卒業後も2年間出場でき、今大会で好成績を挙げることが目前の目標だが、将来的には全日本代表、そして「オリンピック出場」を目指している。
 大卒後の今年4月からは、鍼灸(しんきゅう)接骨院を運営する「有限会社ケッズグループ」に所属。同社からは、仕事と体のケアの両面でサポートを受けており、午前の練習を終えると、同区お花茶屋の接骨院で働いている。遠征費などを稼ぐにはスポンサー探しが課題だが、そのためには「結果を残すとともに、ビーチバレーの面白さを伝えること」が大切と佐藤さん。海外ではメジャーな同競技の普及活動にも積極的に取り組む姿勢だ。
 また、併せて地元の葛飾に貢献したい気持ちも強く、例えば子供向け教室の開催ができればとの思いも。現状で最も近いコートはお台場海浜公園(港区)で、9月26~29日にはトッププロの大会(JBVツアー第4戦)が開催される。佐藤さんは多くの人に「ビーチバレーを見て面白さを知ってもらいたい。エンターテインメント性もあり、本当に熱いスポーツなんですよ」と熱を込めて語っている。