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スノーボードクロスで世界をめざす 手計岳隆さん(墨田区東向島)  

 

オフシーズンのこの時期は、ジムに通って体づくりに励む手計さん。来シーズン(2017―2018)は、10月ごろから海外での試合が始まる

起伏のあるコースを猛烈な速さで滑走し、順位を競うスノーボードクロス(SBX)。日本体育大学体育学部1年生の手計岳隆(てばかりたける)さん(18)は、全日本スキー連盟のジャパン・スキー・チーム(強化指定選手)の一員として世界での活躍が期待される一人だ。3月に開かれた第23回全日本スキー選手権大会(スノーボードクロス種目)でも優勝を飾った。

2006年から冬季オリンピックの正式種目になったこの競技は、国内に常設のコースがほとんどなく、大会ごとに「キッカー」と呼ばれるジャンプ台や「ロール」というかまぼこ型に盛り上げた場所が連続する「ウェーブ」などの障害物を織り交ぜてコースを設営する。競技中に選手が出す滑走速度は時速70―80㌔㍍にも及び、接触や転倒なども伴う激しいスポーツだ。

手計さんは3歳からスノーボードを始め、SBX公式大会の出場資格が得られる15歳まではスラローム競技の大会などで好成績を挙げて実力を伸ばした。台東区の小中学校に通学していたころは同区からスポーツ分野での児童生徒優秀賞などの表彰も受けている。日本体育大学荏原高校入学後は海外の大会にも出場し、2月にチェコで開かれたスノーボードジュニア世界選手権大会ではSBX種目で日本人過去最高順位となる11位に入った。

3月19日に秋田県東成瀬村のジュネス栗駒スキー場で行われた第23回全日本スキー選手権大会男子スノーボードクロス決勝の様子(右端が手計さん)

世界レベルで戦える有力選手はまだわずかというこの種目で国内ランキング3位に位置する手計さんは、期待の成長株。冬季オリンピックは2022年の出場を目標にする。「とにかくスノボが好き。他の誰よりも速くなりたいという思いで経験を積んでいきたい」と、語ってくれた。