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サッカーのパスは小さな手紙だよ 小中学生の「スポーツ俳句大会」

 小中学生を対象に募集した「江東区小中学生スポーツ俳句大会」の表彰式が1月27日に同区教育センター(江東区東陽)行われ、テーマのスポーツ界を代表してロンドン五輪重量挙げで銀メダルを獲得した三宅宏実選手が、表彰後に特別講演をした。
 松尾芭蕉や石田波郷ら俳人ゆかりの江東区が、スポーツにちなんだ俳句を募集した「スポーツ俳句大会」は、2020年の東京五輪招致の気運を高める催しの一つとして今回初めて実施した。昨年10、11月の募集期間に約7000句が集まり、12月に区長賞など優秀賞5句のほか入選作20句、佳作100句が決定。表彰式には受賞者76人とその保護者が出席した。
 区長賞に輝いたのは、松島凜太郎君(第二砂町小4年)が詠んだ「サッカーのパスは小さな手紙だよ」。山﨑孝明江東区長から表彰状を受け取った松島君は「学校で俳句(の賞)を受賞した人がいると聞いていたけれど、まさか自分とは思わなかった。すごくうれしいです」と、照れながら受賞の喜びを語った。
 区議会議長賞は「地を蹴って走れ走れと夏の風」(舩田香純=深川第七中3年)、教育委員長賞は「北風とスタートダッシュの練習す」(石川理沙=越中島小5年)、三宅宏実賞は「夕焼けに輝く汗は砂まじり」(増田陽介=深川第四中2年)、教育長賞は「秋の音大地にふみこむ僕の足」(齋藤遥=越中島小6年)。入賞作、佳作にも優れた句が多くあり、選評した現代俳句協会の田付賢一副幹事長ら選者三人からは「子供の句とは思えないうまさ」との声も。田付さんはスポーツと俳句の相性の良さを改めて語り、俳句大会は「見事な成功。君たちらしい句が期待以上に集まりました」と総評を述べた。
 選評後、三宅選手が俳句の受賞者たちをたたえたのち講演。自身の苦しかった経験として、ロンドン五輪出場4か月前に起こした肉離れについて触れ、「けがで大好きな競技ができないことがアスリートにとって一番つらい」。他の五輪出場選手との交流についての質問には、レスリングの吉田沙保里選手、サッカーの澤穂希選手の名を挙げた。
 目の前で見るスポーツの醍醐味(だいごみ)や迫力などについて伝えた三宅選手は、持参した銀メダルを子供たちに順番に持たせたりし、最後は「東京にオリンピックが来たら、色々な競技をぜひ見て欲しい」と、東京五輪招致への応援協力を力強く呼びかけた。松島君から花束を受け取って会場の大研修室を出た三宅選手は、その後もロビーでサインや記念写真の撮影に応じていた。