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キラキラ橘(墨田・京島)が「がんばる商店街30選」に

 経済産業省中小企業庁が、昨年12月25日に発表した「がんばる商店街30選」に、東京では唯一、墨田区京島の「下町人情キラキラ橘商店街」(向島橘銀座商店街協同組合)が選ばれた。3月3、4日に「グランドプリンスホテル新高輪」(港区)で授賞式と展示会が行われる。
 「がんばる商店街30選」は、地域貢献・地域経済の活性化などで活躍する商店街の取り組み事例を、全国から30か所選んだもの。今回は「がんばる中小企業・小規模事業者300社」の選定も同時に行われ、ともに中小企業基盤整備機構や日本商工会議所などの推薦を受けて外部有識者の審査を経て中小企業政策審議会の分科会が選定した。
 店舗数85店で構成する「キラキラ橘」は、1927年(昭和2年)に結成し、89年(平成元年)の舗装・街路灯などの改修に合わせて現在の愛称を採用した。総延長470メートル、幅員5メートルの細い通り沿いに生鮮品や惣菜(そうざい)などの小売店が並ぶ風景は、昭和のたたずまいを残すものとしてドラマや映画のロケに利用されることも多い。月1回の「朝市」や2か月に1度の「びっくら市」、七夕まつりなど、イベントが多いことも特徴で、こうした事業を(平成に入って以来)25年以上継続し、地域密着型商店街として機能していることも今回の選定理由になった。
 新しい試みで昨年11月の日曜に初開催した「つまみぐいウォーク」は、曳舟駅周辺の再開発で増加した30代前後の新住民に商店街を楽しんでもらおうと、日曜定休の多い店舗を開けて開催した食べ歩きイベントだ。企画や当日のスタッフには、墨田区商店街連合会が包括提携している千葉商科大の学生の協力を仰ぎ、若い人材の活用にも成功した。2回目の開催を3月9日に予定している。
 今回の選定について大和和道事務局長は「都内で1か所と聞いて大変名誉なことと感じた。長年地域の人たちを裏切らず、イベントだけでも続けてきたことが評価されたのかもしれない。欠点も多いのでまだまだこれからと思って頑張りたい」と話していた。

「がんばる中小企業・
300社」も選定

 一方、「がんばる中小企業・小規模事業者300社」にも近隣の会社が選ばれている。全国に400万社あるといわれる中小企業は日本の事業者の99%を占め、その中で革新的な製品開発や新たなサービスの創出などで評価できる点を持つ会社が選ばれた。
 墨田、台東、江戸川の3区から、下の6社が「300社」に選ばれた。
 株式会社東あられ本舗(墨田区亀沢、米菓の製造販売で自社ブランド確立)▽株式会社コンタン(台東区上野、地域特産品の販路開拓)▽精巧株式会社(墨田区緑、ポロシャツ・カットソー製造、地域ブランドの立ち上げ)▽株式会社ソーシャルデザイン研究所(台東区小島、地域ものづくりと連携し「モノマチ」企画・運営)▽株式会社マキシム(墨田区立川、女性向け靴下の企画開発)▽八幡鍍金工業株式会社(江戸川区平井、メッキ加工の環境対策)

※「がんばる~」は、経済産業省が不定期に実施している。前回にあたる2009年の「新・がんばる商店街77選」では、空き店舗の活用に力を入れた墨田区東向島の「鳩の街通り商店街」の取り組みが選ばれている。