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アイデア出して売り上げ倍増? 「アグリ・ゲーム」に子供たちが挑戦

 国内農業の現状を学び、農産物加工品の商品化にゲーム形式で取り組むワークショップ「夏休み!アグリ・ゲーム~ニッポンを救うアグリレンジャー」が7月24日、すみだ産業会館(墨田区江東橋)で開かれ、親子など8組16人が参加した。
 「アグリ・ゲーム」は、国内生産力の低下や後継者不足に悩む農業の問題に子供たちの関心をひきつけたいと、ファイナンシャルプランナーの竹谷希美子さん(SAKU株式会社代表取締役)らが企画した。
 冒頭では、国内農業の課題と、解決策として経営の多角化による収入の増加・安定を見込む「6次産業化」の考え方を紹介した。農業の6次産業化は、1次産業従事者である農家が原材料の供給だけでなく製造・加工(2次産業)や流通・販売(3次産業)にも取り組むことを指す。
 「食料自給率」「6次産業化」など、やや難易度の高い内容に戸惑い気味だった小学生の参加者たちも、続く商品化模擬体験には意欲的に取り組んだ。
 ゲーム形式の内容は、割り当てられた野菜や果物で考案した商品のアイデアを、生産コストと売リ上げのバランスを考えて単価や個数まで決めて「計算書」に記入し、スタッフが待つ「相談所」で売り上げが「2倍」か「半分」のカードを引いて収支を確定させる。規定時間までに何種類もの商品を考案し、手持ちの資金を最も多く増やした人が勝ちとなる。
 最初の手持ち金額は100万円で設定し、生産設備や材料費などのコストは、「手づくり品の小売店に出す」「コンビニに並べたい」などの意向を聞いてスタッフが金額を決める。数字上のゲームだが、単価や数量によりもうけの幅が変わり、大量生産に踏み切った時に売り上げが「半分」になるなど、経営の難しさを実感できる工夫も。
 最も売上高を増やしたのは、さつまいも商品を七つ考案し、総売り上げ1437万5000円を達成した飯村龍星君(10)(大田区)。「最初の商品で売り上げが出てから面白くなった」という。
 子供たちの発想力も楽しい。「ベストプランニング賞」を贈られた荒牧香帆さん(10)(江戸川区西小岩)が考えた「もろこしドッグフード」は、「とうもろこしが飼料に使われているので、犬の餌にできるかと思った。人間も食べられるドッグフードです」。ほかにも黄色いトマトのケチャップ、リンゴのパスタソースなど、ユニークな案が提出された。