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けっぱれ!東北の子どもたち!

 東日本大震災で被災された小学生へ、地域住民を中心に小岩地区周辺卒業生のランドセル242個が寄付された。

 3月24日。それは卒業式の朝だった。朝刊の紙面に載った震災の被害でドロドロになったランドセルを見た下小岩第二小保護者は「胸がつぶれる思いだった」と語る。卒業式の1時間前にも大きな余震があり、不安を感じながらの式となった。決め手は来賓のあいさつだった。「たくさんの方々が被災された。皆さんは今日ここで無事に卒業式を迎えることができたことに感謝の気持ちをもたねばならない。」時折、声を詰まらせながらのあいさつに「何かしなければ」といてもたってもいられなくなった。なんとか人の手から手へ渡すことができないかと八方手をつくし、あるランドセルメーカーにたどり着いた。株式会社協和(本社・千代田区)で卒業生のランドセルをクリーニングして箱詰めし、被災地からの申し込み数を送る取り組みが行われているという。さっそく旧クラス連絡網を使い「被災地の小学生にランドセルを!」と流した。1時間後から集まり始め、次の日には66個、3日目には72個になった。次々と集まるランドセルを知った同校すくすくスクールは即座に対応、教室を保管場所として提供し、地域住民からの受け取りを申し出てくれた。また、回収を知った住民は集まったランドセルを丁寧に拭き、色別に分ける作業をかってでた。「何かお手伝いはないか?」地域住民からの申し出は、今もなお後を絶たないという。行政に断られてもあきらめず、地域で声を掛け合い、被災地の子どもたちの笑顔を願う、熱い思いがここに生きている。