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いろいろな人の協力に支えられて

 オペラをもっと身近に感じてもらいたいと、地元の人たちを交えて低価格での上演を続ける「江東オペラ」が四月十五、十六日の公演(会場=ティアラこうとう=江東区住吉二丁目)で十回目を迎える。

 「江東オペラ」は一九九九年に江東区音楽家協会が企画し、合唱団員を区民などから公募して翌年二月に「ラ・ボエーム」を上演した。当初は一回限りの予定だったが、予想を上回る反響を受けて、その後も江東区文化センターやティアラこうとうなどで公演を重ねてきた。

 オペラの上演には本来、多くの人手と多額の制作費がかかるが、一流のソリスト(独唱者)が出演し、オーケストラが生演奏する本格的な舞台を数千円の入場料で続けられたのは、関係者らの努力と工夫の積み重ねがあったから。同区内の学校や公共施設を練習場所に使い、歌い手も、オペラ歌手で主宰者の土師雅人さん(46)(同区塩浜二丁目)が歌手仲間の協力を仰ぎ、ほぼ手弁当に近い状態で出演に応じている。原語で演じるため字幕が出るのはこの舞台の特徴の一つだが、プロジェクターを利用してコストを抑えつつ、誰でも内容を理解できるようにしている。「歌のプロは制作のプロではない」ので、初期のころはコストダウンに苦労したが、「最近では工夫の仕方が分かってきた。とはいえ、いろんな人の協力があって生き永らえてきたようなもの」と土師さんの表情には余裕ものぞく。

 今回の演目「カヴァレリア・ルスティカーナ」(マスカーニ作)と「パリアッチ」(レオンカヴァルロ作)は、不倫の恋がもつれて殺傷ざたになるなど、庶民の暮らしのなかの愛憎悲喜劇を題材にした“ヴェリズモオペラ”の二大名作だ。音楽の完成度が高く、合唱団の出番も多い。

 開演時間は十五日が午後六時三十分、十六日は午後二時。四千円。問い合わせは江東オペラ制作部TEL:080・5473・0403へ。入場券の問い合わせはティアラこうとうTEL:5624・3333へ