top

いつでもイチゴに囲まれて

 ショートケーキはもちろんのこと、モンブランやチーズケーキ、焼き菓子にもイチゴを使い、イチゴをデザインした雑貨も販売するなど、イチゴ尽くしの洋菓子店が3月31日、江東区亀戸に開店した。

 京葉道路に面した店舗はピンクのテントが目印。JR亀戸駅から京葉道路沿いを東に10分ほど歩くと現れる小さなケーキ屋は、自動車販売店や工場の多い街並みのなかでひときわ華やかに見える。沢口真利子さん(26)と斉藤友佳里さん(26)が独力で場所を探し、力を合わせて開業させた、二人の“夢の結晶”だ。店のイメージは「大のイチゴ好き」という沢口さんが「バンタン製菓学院」(現=レコール・バンタン、目黒区上目黒)の卒業課題に制作した模擬出店計画が原点になっている。卒業後、別の職場で働いていた二人は、出資者が現れたことで共同経営の出店計画を決めたが、出資者と意見が合わず計画は実らなかった。しかし、「イチゴの店をほかの人が先に始めたらいやだ」と思い、再び店づくりに動き出し、資金調達や内装工事など一歩ずつ進めていった。斉藤さんは「学生時代の作品がリアルになっていくのがとても不思議。多くの人に助られて実現できた」と語る。

 一年中イチゴのケーキが楽しめる店で、珍しいイチゴが手に入った時は生のまま販売することもあるという。イチゴといえば春先から初夏までのイメージが強く、年間を通じて材料を調達できるのか心配になるが、実は近年の品種改良で夏の時期に収穫できる「夏秋イチゴ」が登場し、一年中手に入れることが可能になっている。ちょっと長い屋号は、案外知られていないイチゴの学名だ。「ストロベリー」でも「フレーズ」でもなくラテン語で意外性を狙ったが、「早速宅配便のあて名で間違えられました」と斉藤さんは苦笑していた。

 ◎「フラガリア×アナナッサ」江東区亀戸7の12の19TEL:6906・9858
  営業時間=午前11時−午後8時(無くなり次第終了)、水曜定休。