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「3・11忘れまい」 被災地などの2校と映像つないでテレビ会議

 東日本大震災から丸2年の3月11日、江東区亀戸の同区立第二亀戸小学校(田中孝宏校長、児童327人)で「3・11防災集会」が実施され、テレビ会議システムを使って約30分間、被災地の学校を含む3校を映像でつないで児童同士が交流した。
 同校では、児童会の子供たちが約1週間、校門前で被災地支援の募金活動を展開。昨年度行ったこの集会では、寄付先に選んだ宮城県の保育園から届いた写真をスクリーンに投影した。今年度は、岩手県釜石市の釜石小学校に約5万円を寄付。同じく、釜石小に米などを贈って支援した棚尾小学校(愛知県碧南市)の3校で映像を結んだ。
 第二亀戸小では、スクリーンが張られた体育館に全校児童が集合。児童を代表して6年生4人がカメラの前に座り、他の児童は後方からその様子を見守った。
 午前8時30分にカメラを通してつながった3校。第二亀戸小児童は「昨年100周年を迎えた歴史ある学校です」「学校から東京スカイツリーが見えます」と自校を紹介。釜石小児童は、寄付金で一輪車3台を購入したと報告し、レクリエーションで盛んに取り組むその喜びの姿を映像で伝えた。
 一方、釜石小から棚尾小に対しては「気持ちが込もっているお米やサツマイモ、とてもおいしかったです」と感謝。女子児童の一人は、地元に伝わる言葉「津波てんでんこ」を紹介し、「津波が起こったら、てんでんばらばらに高台に行く」「自分の命は自分で守る」と、その意味を説明したのち「言い伝えを大事にしながら、頑張っていこうと思います」と元気に話した。
 そのほか、釜石小児童が震災当日の体験を語る場面も。最後に「3校で協力してできることを考えたいですね」と言葉を交わし、「さようなら」と手を振って集会を終えた。
 小学校同士で映像をつなぐ試みは珍しいが、この立案者でもある第二亀戸小の田中校長は、「集会前の下調べ学習に加え、互いに顔を見ながら伝え合った経験は、教育的にやった意義があったのでは」と話し、「募金や助け合いを相手の顔が見える形でやりたい。(この集会を)人と人とをつなげる会にしたい」とも。
 集会は毎年続ける方針で、大震災の悲劇を忘れず、その時代に生きた今の子供たちが後世に伝えてくれれば、と願っていた。