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「色作り」の難しさと楽しさを体験 葛飾区の「大人の塗り絵」全8回講座終了

 葛飾区が4月17日から6月5日まで、同区シニア活動支援センター(同区立石)で全8回の「大人の塗り絵講座」を開き、区内在住の55歳以上の男女20人が参加した。
 「大人の塗り絵」は、絵画を見本に同じ絵の「塗り絵」を仕上げるもので、よく観察して色を重ね、見本と同様の色彩を再現してゆく。
 この作業を通して、脳を広範囲に活性化して要介護状態になるのを予防することや、ストレス発散などの効果も期待されている。作品には1枚1枚に個性が表れ、制作者は絵画を描いたような達成感も得られる。
 同センターの「シニアフェア2010」で「大人の塗り絵」コーナーを設けたところ好評だったため、講座を初開催した。
 講師はサクラクレパス大人の塗り絵インストラクターの須貝光一郎さん。講座は1回90分で、水彩色鉛筆を使用。参加者は第1回目の始まりに、簡単な図形を使って色のグラデーションや影のつけ方などの基本を学び、その後第4回目まではバラの花、第5回目以降は風景画に挑戦。重ね塗りの基本や色の濃淡、構図の読み取り方など、実際に色を塗りながら学んだ。
 最終日の6月5日は、風景画の仕上げに入る人、新しい題材に進む人など、それぞれが自分のペースで制作。見本の絵画には単色では表現できないたくさんの色が含まれており、「例えば『みどり色』という概念を捨て、『緑に見える』と考えてください」と須貝さん。観察すると緑の中に青やグレーが見え、「色を混ぜることで、濃くするのではなく暗くすることができる」など、色の作り方や陰影のつけ方を指導した。
 また、この日は作品のミニ展示会も開かれ、須貝さんは「(あなたは)塗り方が優しいんですよね。だから(仕上がりも)優しい」など参加者に接してきた印象も交えて、1点ずつ対話しながら良い点を褒め、細かいアドバイスも加えた。
 講座に参加した若林恵美子さん(65)(新宿)と松永正江さん(61)(高砂)は、「思ったより大変だった」と話し、「色を作るのは難しいけれど、思い描いた色が出来ると楽しくて」「このバラはこういう色で出来ている…と、今年は咲いているバラの見方も変わりました」と笑顔で話した。
 「難しかったけれど楽しかった」と講座の継続を希望する参加者が多く、今後は自主運営で講座を継続してゆくことになった。問い合わせは同センター電話5698・6201。