top

「生物多様性戦略」 葛飾区が都内で初めて策定

 生物多様性基本法が2008年に制定されたのに伴い、地方自治体での「生物多様性地域戦略の策定」が努力義務とされたことから、葛飾区はこのほど「生物多様性かつしか戦略」を策定した。都内では初めてとなる。
 生命の誕生以来、生物は環境に適応して進化し、現在も様々な生き物がそれぞれの環境で多様な生態系を形成している。生物多様性基本法は、開発などによる生物種の絶滅や生態系の破壊、外来種による生態系のかく乱などの危機から生物の多様性を守り、持続可能な利用に向けた基本原則を明らかにし、関連する施策の総合的・計画的な推進を目指す。
 葛飾区では昨年1月から今年3月まで、「生物多様性保全状況調査」を実施。その結果、「フジバカマ」や、都の天然記念物「オニバス」など、環境省や東京都のレッドリスト(絶滅の恐れがある野生生物種のリスト)に該当する希少種137種の存在が確認された。
 「かつしか戦略」は、葛飾の生きものたちの「今」と「昔」、環境保全のための具体的な取り組みなど、区民と事業者、区が連携・協働して、葛飾の自然環境を守り、生態系をよみがえらせ、命のつながりを未来につなぐための方向性を示している。
 同区ではこれを1冊(A4判、73ページ、一部カラー刷り)にまとめ、600部作成。12月から区役所区政情報コーナーで1部900円で販売するほか、同区ホームページと環境課、区内各図書館でも閲覧できる。問い合わせは同区環境課電話5654・8237。