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「江東自転車エコライフの会」結成10年

 「江東自転車エコライフの会」(大塚克俊会長)が、1月25日の「楽しく自転車で走る会」で活動10周年を達成。2月には月刊「江東自転車エコライフ通信」の120号を発行した。
 同会は「江東エコリーダー養成講座」で自転車の役割や価値を学んだ受講生有志で結成。毎月一回、江東区から時には周辺区まで足を延ばして、4時間(10~15キロ)ほど自転車の小旅行を楽しんでいる。同会のスローガンは「ゆっくり じっくり 地元江東区を走ろう」。現会員の約15人は60、70代が大半で、女性が多い。サイクリングほど積極的に走るのではなく、会員同士交流しながら自転車による散走(ポタリング)を楽しむのが活動趣旨で、自転車も一般的な車種で参加する人が大半だ。
 「自転車は持続可能社会の優等生」と語るのは、同会事務局長の中瀬勝義さん(69)(同区千田)。排ガスを出さない環境に優しい乗り物であるうえ健康増進にもつながり「自転車は走る薬といわれています」。そのほか爽快感や財布不要の移動手段としての側面など、自転車には利点がいっぱいあると説く。
 毎月の「走る会」の様子は大塚会長と中瀬さんが写真で撮影。中瀬さんは参加者の感想も織り交ぜながら「江東自転車エコライフ通信」としてA4用紙2枚程度にまとめ、会員や友人ら約2000人にメール配信している。昨年11月の号では紅葉の美しさを、12月は年末のイルミネーションの数々を、今年1月の120号では、錦糸公園(墨田区錦糸)や勝海舟像がある妙見山別院(墨田区本所)、浅草などをレポートした。
 また同会では、春と秋に「えこっくる江東」(江東区潮見)で2週間ほど活動報告したり、ワークショップや講演会も開催。数年前には「江東区の快適な道アメニティマップ」を制作し「荒川快適走行コース」「豊洲有明臨海部コース」などお勧め5コースを紹介した。
 江東区内を10年間走ってきた中瀬さんは「昔は工場ばっかりのイメージでしたが、今は緑や水辺が多く多様性がある。いろんな所が江東区にはあるんだなと感じています」。ただ「日本はどうしても自動車中心の国」で、欧米のようには環境が整っていないことも感じている中瀬さん。工学博士の古倉宗治さんが代表を務めるNPO法人「自転車政策・計画推進機構」の一員として、自転車専用レーンの整備など環境改善案を区の関連部署に提出したりもしてきた。
 「車で動いていると見えないものもある。一方、歩くとなると広域(の移動)は難しい。自転車は最も手ごろな乗り物」と話す中瀬さん。毎年秋には遠方まで出かけるのも同会の恒例で、「これからも健康に気をつけて続けていきます」と自転車エコライフを今後も謳歌(おうか)したい考えだ。