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「氣」の文字を福島の芸術祭へ

文字のなりたちと福島の田園風景を思い浮かべながら「氣」を書いた

文字のなりたちと福島の田園風景を思い浮かべながら「氣」を書いた

湯川村の田んぼに天日干しの稲といっしょに展示された小学生の作品

湯川村の田んぼに天日干しの稲といっしょに展示された小学生の作品

「氣」の文字を福島の芸術祭へ

    葛飾・松上小

 

福島県湯川村で開催する芸術祭「福島現代美術ビエンナーレ2014」(10月11日~26日)に向けて、葛飾区立松上小学校(葛飾区西新小岩、渋谷英一校長、児童407人)の6年生が10月4日に行われた書道のワークショップで展示作品を作成した。

 湯川村は以前から葛飾区と交流があり、2012年には災害時の相互応援協定を締結したほか、今年2月には東金町にアンテナショップも開店した。今年の「ビエンナーレ」で行う企画の一つに、稲刈りを終えた田園に湯川村と葛飾区の小学生の書道作品を展示するというものがあり、葛飾区出身で福島県郡山市在住の書家、千葉清藍(せいらん)さんが中心になり交流事業を進めている。千葉さんの母校、松上小学校の6年生と湯川村立笈川小学校と同勝常小学校の5、6年生が作品制作を通じて参加した。

 4日は、6年生2クラスの授業に千葉さんが登場し、「ビエンナーレ」のテーマとなっている「氣」の文字について「雲とエネルギーの源である“米”が合わさった文字で、元気や空気など目には見えない力を表している」と漢字のなりたちを説明した。その後、児童らが福島県に江戸時代から伝わる「海老根伝統手漉(てすき)和紙」にそれぞれの「氣」の文字を墨で書いた。「米」を幾つも書いて豊作を表現した文字や躍動感あふれる作品などが並んだ。

 作品群は千葉さんが福島に持ち帰り、10月9日に湯川村で開かれる「ビエンナーレ」の稲刈り祭で、天日干しされた稲穂にくくりつけて11日まで展示した。「日本文化である書道を通じて震災後の福島の現状を理解してもらい、新たなイメージを創り出すきっかけにしてほしい」と千葉さんは話している。