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「小松菜たまご」が登場

 緑のボール? 江戸川区産の小松菜を使った菓子の新製品「小松菜たまご」と「小松菜サンド」が、昨年12月下旬から同区内の酒販店で販売中だ。「小松菜焼酎」の企画販売から10年、“まちの酒屋さん”による小松菜を使った商品開発は今も続いている。
 今冬新たに登場した「小松菜たまご」(250円)は、クッキー生地に江戸川区産の小松菜パウダーを練りこんで作ったボール状の焼き菓子で、ほろっとした食感が特徴的。控えめの甘さは男性にも食べやすいと好評だ。同時発売の「小松菜サンド」(250円)は、洋風せんべいに小松菜クリームを挟んだ菓子で、サクサクとした軽い歯ざわりが楽しめる。
 新商品を企画したのは、小松川酒販共同組合に加盟する酒販店3店の店主や“若旦那”だ。「小松菜研究会」というグループで「リカーハウスツクイ」(江戸川区江戸川)の津久井幸一さん(55)、「鈴光酒店」(同区大杉)の鈴木宣夫さん(47)、「糀屋酒店」(同区西篠崎)の星野長一さん(47)が、商品開発を始めたのは約10年前。2003年12月に発売した「小松菜焼酎」が最初だ。江戸川区内の小松菜農家青年部と宮崎県の酒造場の協力を得て、発酵段階に約1トンの小松菜の葉を米こうじに混ぜる製法で、焼酎づくりを実現した。
 その後、酒販組合の依頼を受けて11年に小松菜入りかりんとう(300円)と玄米せんべい(200円)を考案した。同組合加盟店10店で販売すると、近くに住む高齢者の茶菓子需要に対応するかたちになり、玄米せんべいについては累計11万個を売り上げるまでになった。
 この時、試作品の制作や商品製造に応じた新潟県柏崎市の焼き菓子メーカー「かしわ堂」が今回も協力し、津久井さんらの依頼に合わせて甘さや形状の違う10種類近くのサンプルを制作した。粉状にした小松菜は入れる分量により後味が大きく変わるので「あんばいが難しかった」と津久井さん。そんな試行錯誤で出した「小松菜たまご」は「酒のつまみにも合う」と意外な評価もあるという。
 同区内では、洋菓子店やパン製造店が小松菜を使ったバウムクーヘンやパンを商品にしている例もある。自前の生産拠点を持たない商品開発は、まず協力先を探すところから始まる。津久井さんは「もうからないけど楽しい。みんなが喜んでくれると思ってやっています」と語る。すでに次回作も準備中という。
【取扱店】
リカーハウスツクイ(江戸川区江戸川1の47の6TEL3679・0510)▽鈴光酒店(同区大杉5の2の13TEL3652・7700)▽糀屋酒店(同区西篠崎2の20の15TEL3679・6633)※このほか小松川酒販共同組合加盟店、しのざき文化プラザ(伝統工芸品カフェ「カフェ・アルティザン」)、新川さくら館などでも販売中