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「やさしいまち」をキャラクターで伝えよう

 墨田区が2000年に区民宣言として行った「すみだ やさしいまち宣言」が15年目を迎えた。記念事業の一つとして同宣言の内容を具体化した「行動指針」15項目のキャラクターを子どもたちに創作してもらう「みんなでつくるやさまち15(フィフティーン) キャラクターコンテスト」(発表は来年1月)の作品募集が始まっている。7月14日には、墨田区立両国中学校(墨田区横網、菊田寛校長、生徒639人)で、企画の趣旨を理解してキャラクターを作るための出前授業が行われ、1年生208人が参加した。
 「やさしいまち宣言」は、21世紀にめざすまちづくりの理念を表現したもので、人・地域・環境の3分野を網羅する内容となっている。“やさしいまち”に含まれる要素が広いため普及啓発の面では苦労している感もあるが、2010年以降は東京スカイツリー開業後の来街者に対する「おもてなし」をテーマに、小学生が映像作品を制作して地域の魅力を伝える、中高生がまち歩きのガイドとして小学生を案内、といった次世代を担う子供たちを対象にした取り組みで特色を出している。
 「キャラクターコンテスト」は、区内在住・在学の小中学生に参加を募り、最終選考に残った応募作品15体はクリエイターがアニメーション映像にする。審査員には人気アニメ「ポケットモンスター」のサトシ役の声優、松本梨香さんも参加するという。宣言の「行動指針」を初めて知る子も多いため、両国中を含む小中学校や児童館など数か所では、今回の企画に協力するNPO法人「CANVAS」(墨田区本所)が、ワークショップ形式で内容理解から作品制作をサポートした。
 14日の出前事業では、墨田区区民活動推進課の上紙眞実さんが「宣言」の概要を紹介し、「自分では分かっていることでも人に行動するよう勧めるのは難しい」と、キャラクターを通じてメッセージを伝える取り組みの目的を述べ、「CANVAS」の藤崎梨奈さん(28)が、「あいさつマスター」や“行動指針を守ったらどんな良いことが起こるか”を連想する簡単なゲームで会場を盛り上げ、キャラクターの設定に深みを与える発想の方法を示した。参加した矢田冬華さん(12)は「みんなで連想しながらアイデアを出そうとする2番目のゲームが良かった。アイデアが浮かんだ」と話していた。出前授業の後半は、教室に戻り制作を始めた。早い子は「ポイ捨てをやめさせる」「マイナスの言葉を吸い取る」などイメージの素案を作り始めていた。生徒らは夏休みに応募作品を仕上げる予定だ。