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「そらまめ祭り」初開催

 5月24、25の両日、江東区大島の「旧中川・川の駅」を主会場に「川の駅・旧中川そらまめ祭り」が初めて開催された。主催は同祭り実行委員会(小松一彦会長=旧中川まちづくり協議会会長)。
 江東区の東端に位置する旧中川周辺は、かつて江戸に最も近い農村として、ソラマメを始め、大根、ネギ、小松菜などが栽培されていた地域。同祭りは、幻の江戸野菜「中川そらまめ」にスポットを当て、旧中川周辺地域の情報を発信する祭りとして企画された。この企画の発案者で地元の町会長だった浅野清さんが、昨年8月に67歳で急逝したため一時は開催が危ぶまれたが、妻の美智子さん(旧中川まちづくり協議会副会長)を始め、遠藤哲美さん(同)、「NPO法人本所深川」の吉田雅子理事らが協力してその遺志を継いだ。
 初日の24日は、午前10時から振る舞われたカップ280杯分のソラマメが40分でなくなるほどの盛況。特設の野菜直売所で販売された500グラム入り400円のソラマメも1時間で150袋を完売した。また川辺には飲食ブースが設置され、ステージでは太鼓やマンドリン演奏など各種催しも。小舟が連なって日本橋と番所橋乗船場を往復する有料の特別運行は「塩ゆでそらまめ」のサービス付き。そのほか、けん玉など昔ながらの遊びや木の実工作を楽しむコーナー、カヌー体験、江東区文化観光ガイドによる街歩きツアー、中川船番所資料館(同区大島)の無料公開などが実施された。
 一方、午後1時からの「そらまめ船道中」は、小名木川と日本橋川を経由して、水運でソラマメを運ぶ「そらまめ出荷セレモニー」で、合図とともに山﨑孝明江東区長らが船にそらまめを積み込んだ。セレモニーのあいさつのなかで、生前の浅野清さんが旧中川でカヌーを楽しんでいたことなど思い出も語った美智子さんは、船の出発とともに「こんなにりっぱな会ができてうれしいです。よくしてもらってありがたい」と涙を浮かべて感謝の言葉を述べていた。
 カヌーの拠点であり、また水陸両用バス「スカイダック」の発着場所でもあるこの「旧中川・川の駅」は、祭りを開くうえでも「いいロケーション」と話した美智子さん。「活性化イコールお祭りだと考えていますので、来年以降も(そらまめ祭りを)継続していくことを検討したい」という。