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「すみだ地域学セミナー」10年

「すみだ地域学セミナー」10年

 

「すみだ地域学セミナー」(主催=墨田区教育委員会)の今年度前期の講座が、5月21日から始まった。すみだリバーサイドホール(墨田区吾妻橋)とすみだ生涯学習センター(同区東向島)を会場に、5つのテーマについて5人の講師が週替わりで講演。5月28日の第2回は「守り継ぎたい銭湯文化」をテーマに、「東都よみうり」で銭湯に関する連載を続ける布施晃さん(台東区谷中、千年芸工館館長)が講師として壇上に立った。

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スライドを駆使して銭湯の魅力を語る布施さん(5月28日、すみだ生涯学習センターで)

「すみだについてもっと知りたい!」をキャッチフレーズにした同セミナーは、前・後期(各5回)に加え単発の特別講座も開いており、5回分の受講料が500円と料金設定も格安。今年度は開講10周年を記念したセミナーも7月に2回予定されている。

今年度前期のセミナーは、定員200人を超える234人の申し込みがあり、28日の布施さんのセミナーも満席。都内全ての銭湯に加え、地方の銭湯を訪ね歩いている布施さんは、その歴史や文化をわかりやすく解説し、また、300枚を超える写真資料をスライド投影しながら、下町や地元墨田区の銭湯の魅力などを合計1時間30分にわたって伝えた。

戦前は200軒以上あった墨田区内の銭湯が、現在22軒にまで減っている。布施さんは、ペンキ絵やタイル絵、外観の魅力などを紹介しながら、来場者に「これ(講演)が終わったら急いで銭湯に行ってください」と呼びかけた。

また、これまで連載してきた「銭湯探訪 お銭の湯さがし」の記事が「東都よみうり」のホームページで公開中(今年6月段階で計34本、うち24本は英訳版も公開中)であることに触れ、身近な銭湯に関心を持ってほしいと語りかけた。拍手のうちに講演を終えた布施さんは、「江戸川や江東、葛飾区の銭湯も連載で書いてきたので、その魅力を語れる機会もあるとうれしい」と笑顔を見せていた。

前期セミナーの申し込みはすでに終了しているが、あす11日には「東都よみうり」連載陣の一人、栃野生衛さんが「地名の昭和史」をテーマに、また18日は毎日新聞の小松健一さんが「鬼平に見る江戸の本所」をテーマに講演する予定だ。