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「これで卒業生の一員に」 70代 学童疎開の5人に卒業証書

 江東区立数矢小学校(江東区富岡、大沼謙一校長、児童数537人)で11月10日、戦争で学童疎開し、疎開先で卒業したため、同校を卒業できなかった5人に特別卒業証書が授与された。
 この日は同校の開校100周年の記念式典があり、授与式は式典に先立ち、5・6年生約190人と、教職員や同窓生、山﨑孝明・江東区長ら来賓約150人が見守る中で行われた。
 卒業証書を受け取ったのは、伊奈孝一さん(78)、杉田秀男さん(77)、鈴木三知雄さん(78)、古畑力男さん(78)、大熊孝昌さん(77)。現在は区内や町田市などに在住している。授与式では5人が順に壇上に上がり、大沼校長から「おめでとうございます」と声をかけられ、卒業証書が手渡された。
 卒業証書を受け取った5人は、「今になって卒業証書を受け取れるとは考えてもいなかった。涙が出そうなくらいうれしい」「自分の親から孫まで4世代が数矢小学校に通ったので、良い記念になります」「数矢小学校に通っていたことを忘れたことはなかった。これで卒業生の一員になれた」など、それぞれが卒業証書を手にした感動を語った。
 続いて行われた記念式典では、1年生から6年生まで、各学年が歌やダンス、群読、手話を使った呼びかけなどの出し物を披露。会場にいる全員で100周年を祝い、式典を楽しんだ。