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「えんむすび」は認知症サポートの新形態

1411536009 江東区内で介護福祉事業を展開する「有限会社すこやか」が開設した「オレンジカフェ『えんむすび』」(同区北砂)が、新たな認知症サポートの形として注目されている。厚労省の「オレンジプラン」(認知症施策推進5か年計画)にのっとって、丸八通り沿いの本社ビル1階に6月23日に開設。同区内の「オレンジカフェ」第1号とあって、介護関係者を中心に100人近くが見学に訪れた。同社の國澤一男社長は「期待に応えなければ」と身を引き締めている。
オレンジのリングを手首に着けた〝オレンジ地蔵〟のオブジェが目印の「えんむすび」。店長は介護福祉士の資格を持つ田島圭吾さん。このカフェの特徴は、飲食を楽しみながら認知症の相談を誰でも気軽にできる点で、家族や本人のみならず、介護認定前の相談にも田島さんを始めとするスタッフが応じる。今後も江東区介護事業者連絡会のケアマネージャー部会や民生委員などの地域住民、ボランティアらが、3か月に1回程度集まって運営会議を開く予定だ。
一方、このカフェは地域の憩いの場として一般の人も利用できる。自慢のメニューはその日の朝に精米した米で作る具だくさんのおむすび(150~180円)で、「一度食べるとファンになる人が多い」とカフェ担当の太田潤子さん(介護福祉士)。ランチタイム(午前11時~午後2時)は、おむすび2個とおかず、みそ汁などがセットになった「ワンプレートランチ」(450円)が主力メニューだ。
本社の「すこやかビル」は5階建てで、2階と3階はデイサービス施設。屋上には菜園があって、朝採り野菜はカフェで販売している。足湯施設も屋上にあり、こちらも地域に開放する予定という。
認知症は身体自体は健康な場合が多いことから、専門家への相談が数年単位で遅れがちと指摘する國澤さん。ただ早期の発見・対応で治療の幅が広がるので、「早めの相談は非常に大事」と強調する。そうした気になることがある人はもちろん、そうでない人も「地域の寄り合いの場所として、ぜひ一度カフェに来てほしい」と國澤さんは呼びかけている。
江東区北砂5の17の36TEL5857・6201。午前10時~午後3時。日曜定休。